観光再生、支援したい 伊勢市長と対談で三重県知事

【一対一対談で子育て支援センターを視察する鈴木知事=伊勢市の御薗公民館で】

【伊勢】鈴木英敬三重県知事と鈴木健一伊勢市長の「一対一対談」が30日、伊勢市御薗町長屋の御薗公民館であり、観光需要の回復やICT活用に向けた取り組みについて意見を交わした。

鈴木知事は対談に先立ち、同館内に昨年11月に整備された市内6カ所目の子育て支援センターを視察。利用状況や無料通信アプリ「LINE」を使った一時保育の予約、午睡チェックや保育日誌などタブレット端末を使用した「スマート保育」の取り組みについて担当者から説明を聞いた。

鈴木市長は保育士の需要増加に伴い県内での保育士確保が課題になっているとし、就労先とのミスマッチや労働環境の改善、研修先の確保への支援を求めた。

鈴木知事は「保育士の負担を軽減することで子どもたちと向き合う時間を増やし、保育の質を高めるという意味でも尊い事業」としてスマート保育の取り組みを評価。また結婚などを理由に離職した潜在保育士の多くが勤務環境に関心を持つ傾向にあるとし、サポート体制の充実や就職フェアの周知などに力を入れていく意向を示した。

新型コロナウイルスによる感染拡大が広がる中での観光需要の回復について、鈴木市長は「地域経済の再生と感染拡大防止との両立に向けて非常に頭を悩ませている」と述べた。

鈴木知事は修学旅行先としての需要増に伴う補助や県内旅行のニーズへの対応を示し、「両立は難しいが知恵を出すのがわれわれの仕事。伊勢の観光再生なくして県の観光再生はない。先頭を切ってもらうために支援していきたい」と述べた。