大戦忘れず、平和への努力誓う 県戦没者追悼式、遺族ら参列 三重

【戦没者追悼式で献花する遺族=津市一身田上津部田で】

三重県は29日、戦没者追悼式を津市一身田上津部田の県総合文化センターで開いた。本年度は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、規模を大幅に縮小。遺族の代表ら約45人が参列し、太平洋戦争などの戦没者ら約5万3千人の冥福を祈った。

全国戦没者追悼式に合わせて昭和41年度から毎年実施している。例年は遺族ら約800―900人が参列するが、今年は感染症対策のため、遺族の参列者を各市町で代表1人に絞った。マスクを着用した参列者は間隔を空けて着席。黙とうをささげ、献花した。

鈴木英敬知事は式辞で「全国各地で戦没者追悼式が規模の縮小や中止を余儀なくされている。戦没者への思いは新型コロナウイルス感染症に左右されるものではない。先の大戦の歴史と教訓を胸に刻みながら、恒久の平和の時代となるよう努める」と誓った。

中国・湖北省で父親が戦死した松阪市の長谷川敏さん(78)は遺族を代表し「戦争の悲惨な体験を忘れず、次の世代に語り継ぎ、新しい時代にふさわしい平和国家を目指して努力することが私たちに課せられた責務だと信じ、活動する」と追悼の言葉を読み上げた。

追悼式には、鈴木知事のほか、県遺族会の伊藤早苗副会長や日沖正信県議会議長、市町長代表の西田健紀宝町長らも参列した。