新ダイバーシティ経営企業100選 志摩の「山下組」選出 三重

【鈴木知事(右)に受賞を報告した山下社長(中央)ら=三重県庁で】

多様な人材を活用する企業に贈る経済産業省の「新・ダイバーシティ経営企業百選」に選ばれた三重県志摩市志摩町の建設会社「山下組」の山下信康社長(54)が27日、県庁で鈴木英敬知事に喜びを語った。

同賞は多様な人材の活用を図る「ダイバーシティ経営」に取り組む企業を増やそうと、経産省が平成24年度から実施している。令和元年度は全国の105社が応募し、同社など18社が選ばれた。

県内の企業が受賞するのは、光機械製作所(津市一身田中野)とレグルス(鈴鹿市若松中一丁目)が選ばれた平成25年度以来、3社目。建設業の会社が選ばれるのは、中部5県で初めてという。

山下組は「人材を確保できなければ将来的に会社が存続できなくなる」との危機感から、子育て世代の時短勤務制度を設けたり、薄暗かった事務所を改装したりと、社員の定着率を高める取り組みを進めた。

業界では珍しいという第2、第4土曜の完全休業も実施。山下社長が元請けに「それで使いにくかったら仕事は要らない」と伝えるなどして徹底する一方、受注が減少しないよう作業品質の向上に努めた。

この日、山下社長は表彰状などを手に県庁を訪問。鈴木知事に「選ばれたことをしっかりとアピールし、従業員の確保に努めたい。今後も従業員が働いて良かったと思える会社を目指します」と語った。

鈴木知事は「働く人を守るため、覚悟を持って新しいことにチャレンジしていることに敬意を表したい。受賞を一つのモデルとし、取り組みが地域の企業にも広がるよう県としても努力したい」と述べた。