津で「サプライズ花火」 450発、医療従事者へエール 三重

【医療従事者に感謝の気持ちを示すサプライズ花火=津市藤方で】

【津】新型コロナウイルスの影響で三重県津市の夏を彩る風物詩「津花火大会」が中止になったことを受け、朝日屋(同市北丸之内)が25日夜、同市雲出鋼管町で予告なしの「サプライズ花火」を打ち上げた。約450発が打ち上げられ、医療従事者へのエールを送る青一色のスターマインなどが夜空を彩った。

津花火大会(実行委主催)は大正時代から続いているが、今年はコロナ禍の中、来場者の安全確保が難しいため中止になった。例年、花火大会を協賛している同社が自粛生活が続く市民の心を癒やし、医療従事者への感謝を示そうと代替での打ち上げを企画した。

サプライズ花火は午後8時から15分間、打ち上がった。花火で「つ」の文字をかたどったほか、青一色のスターマインで新型コロナウイルスと闘う医療従事者らへの感謝の気持ちを表現。最後には滝のように流れ落ちる金色の光が周囲を明るく包み込んだ。

観覧者の密集を避けるため、サプライズ花火の日時や打ち上げ場所は事前に予告しなかった。当日に花火を観覧できなかった人や遠方で見られなかった人たちのため、打ち上げられた花火の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する予定。

香田佳永社長(59)は「毎年、津花火大会を見たお客さんが翌日に店を訪れて『朝日屋の花火がきれいだった』と店頭で言ってくださっていた」と説明。「サプライズ花火で少しでも心が癒やせたらと思う。皆さんが喜んでくれたら一番いい」と語った。