
新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大していることを受け、鈴木英敬三重県知事は22日の記者会見で、都心部への訪問や都心部を経由する移動の必要性について、慎重に検討するよう県民に呼び掛けた。
これまでは都心部や感染が急速に拡大する地域への訪問を対象に注意喚起してきた。今回は都心部を経由する場合や県外への移動を注意喚起の対象に加えた。呼び掛けの対象期間は7月末までとしている。
鈴木知事は「都心部などで感染拡大が続き、予断を許さない状況。都内を感染経路とする事例も増えている」と指摘。「都心部をはじめ、都心部を経由する首都圏との往来は慎重に考えてほしい」と述べた。
都心部以外の県外に訪問を予定する場合も、オンライン会議などの代替策を考慮しながら訪問の必要性を検討するよう要請。「県内にいても県外の人と接する機会は増える」とし、対策の徹底を求めた。
県内の感染状況は、県が独自に設定するモニタリング指標を踏まえても「直ちに措置を強化する段階にはない」と説明。一方で「短期間で新規感染者が発生しており、引き続き警戒が必要」と述べた。
また、現状を「第2波」と認識しているかを問われた鈴木知事は「第2波というより、人数の多寡にかかわらず警戒することが大事。感染が増えていることに対して非常に強い警戒感を持っている」と語った。