鈴鹿高専拠点に高度先端素材技術を研究開発 全国14高専が連携 三重

【取り組みについて説明する兼松教授=鈴鹿市白子町の鈴鹿高専で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市白子町の鈴鹿高専の共同研究推進センターを拠点に、このほど、全国の14高専が連携する産学協働研究チームが開設。教職員や学生、企業技術者が連携し、高度先端素材技術を研究開発する取り組みが始まった。各校との連携により多様な人材や設備を確保でき、研究成果の加速化を図る。

22日、同校で報道関係者を対象にした説明会があり、事業代表の材料工学科兼松秀行教授(62)が、事業内容などを解説した。

同センターは2年前に開所し、現在は4企業が独立したそれぞれの研究室で、教員や学生との共同研究に取り組んでいる。

同校独自の取り組みが評価され、文科省と国立高専学校機構が推奨する「高専発!『Society5.0型未来技術人材』育成事業」として、4月末に採択された。未来技術の人材育成が目的。

令和五年3月までの約四年間で、全国高専の人材や設備などのデータ化や十社以上との共同研究などを目標に取り組み、全国的な展開に拡大する計画。

同研究チームは鈴鹿高専のほか、機械系を専門とする大分高専、化学系を専門とする鶴岡高専など協力校5校で構成。そこに連携校九校も参加し、鈴鹿高専の運営ノウハウを提供しながら、各校の技術協力や研究装置の遠隔操作などで協働研究を進める。

兼松教授は「連携を通して製品開発、人材育成、新たな学問分野の創出を実現することで、高専教育の質的転換を図ることができれば」と話した。