余った布でマスク入れ開発 三重・度会町の縫製加工「ネイション産業」

【小さいハンドバッグのような形のマスクケースを紹介する香さん=度会町棚橋のネイション産業で】

【度会郡】三重県度会郡度会町棚橋で縫製加工業を営む「ネイション産業」は、これまで廃棄していた自社生産のマスクの余った布を活用し、マスクケースを開発した。着用したマスクをそのまま衣類のポケットなどに入れておくよりも衛生的で、外したマスクや予備のマスクを保管することができる。布マスク1枚付きで780円(税別)。8月ごろから販売する予定。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスク不足で困っている人の助けになればと、3月中旬からマスク商品化に向けて試作を重ね、婦人服の縫製を手掛ける同社の技術を生かして本格的に生産。素材にポリエステルとポリウレタンを使っているので伸縮性やフィット感があり、優しい肌触りと耳が痛くならないのが特徴。抗菌、消臭、UVカット効果などもあり、繰り返し洗って使える。

現在は色柄7種類、6サイズと生産の幅が広がり、県内外で販売。需要が高まるにつれ、マスクの耳に掛ける部分をくりぬいた楕円(だえん)形の余り布が大量に出るようになり、廃棄していた。村田誠司専務(53)の妻の香さん(54)は余り布を何かに使えないかと試行錯誤し、7枚を縫い合わせて小さなハンドバッグのような形のマスクケースを開発した。

広げたケースにマスクを入れて2つ折りにし、ボタンで留めると、耳に掛ける部分がハンドバッグの取っ手になる。大きさは縦約7センチ、横約13センチ。

村田専務は「産業廃棄物として処理する布を再利用して、かわいらしく新しい商品を生み出すことができた」、香さんは「持ち歩いたり、テーブルに置いたりしても様になるデザインに仕上げたので、食事中のマスクの置き場所に困っている人に使ってもらいたい」と話した。

問い合わせはネイション産業=電話0596(62)0251=へ。