伊勢 農福連携、からし製造 明野高生と障害者ら、メーカー協力 三重

【美ノ久の加古常務(左端)に共同栽培したカラシナ種子を手渡す生徒ら=伊勢市小俣町の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校と松阪市の社会福祉法人ベテスタ、愛知県一宮市の老舗からしメーカー「美ノ久」が協力し、日本古来種のカラシナの種子を使った粒マスタード「倭(やまと)からし」の製造に取り組んでいる。明野高生と障害者らが共同栽培したカラシナ種子を原料にからしをつくり、9月末から同校などで販売する。

障害者雇用の拡大などを目指す「農福連携」の取組み。生産が衰退した古来種のカラシナの普及に力を入れる美ノ久と連携し、明野高生とベテスタが運営する障害者施設「こいしろの里」利用者らが、2018年からカラシナを栽培している。

今季は、生産科学科作物部の生徒7人と施設利用者約10人が、同校の畑15アールで栽培。昨年10月に種をまき、新型コロナウイルスによる臨時休校中だった5月は生徒に代わり職員と利用者が収穫。6月に生徒も参加して脱穀を行い、カラシナ種子20キロが採れた。

同校で20日、共同栽培した種子の引き渡し式があり、生徒と利用者らが、美ノ久の加古泰士常務に手渡した。同社が種子と国産純米酢、沖縄県産の塩を原料に、辛みと爽やかな風味が特徴の「倭からし」をつくり、50グラムの瓶詰めにして商品化する。

生徒代表の3年生梅澤瞭太さん(17)は「協力してくれた施設の方に感謝。農福連携でできたからしをたくさんの人に知ってもらいたい」と話していた。