「真珠と想像力」ミキモト博物館で企画展 三重

【画家エドマンド・デュラックの挿絵が入った実用書「真珠の王国」の展示=鳥羽市鳥羽のミキモト真珠島真珠博物館で】

【鳥羽】三重県鳥羽市鳥羽のミキモト真珠島真珠博物館で、企画展「真珠と想像力―ひとは真珠に何を想ったか」が開かれている。同館収蔵の書籍や19世紀ごろのジュエリーなど貴重な95点を展示し、古代から近代まで人々が真珠に抱いてきた思いを伝えている。

「朝露」「月光」「人魚の涙」「豚に真珠」など、真珠のさまざまなイメージは、いつに始まり、どう伝えられたかをひもとく企画展。インド古代ヒンドゥー教の聖典や中国の古典、英国の劇作家シェイクスピアの作品や清少納言の「枕草子」など、古今の書物や名作の中に登場する真珠にまつわる言葉をパネルで掲示し、優美な真珠の装飾品などとともに紹介している。

展示品の目玉は、アルメニアの真珠商人が1919年以降に著したとされる実用書「真珠の王国」。675部しか刊行されておらず、そのうち1冊を同館が収蔵しているもので、フランスの挿絵画家エドマンド・ディラックが手掛けた水彩画の挿絵が高く評価されるという。キリスト教の高位聖職者が身に付けていたとされる初出展の真珠ネックレス「ボトネー十字」、同館の松月清郎館長らが創作したオリジナル絵本「お月さまとしんじゅ」の映像を床面に投影した展示などもある。

松月館長は「古代から近代、東洋西洋問わず、真珠から連想される美しいイメージは共通。真珠が人々に大切にされてきたことが分かる」と話している。

会期は来年4月4日まで。問い合わせはミキモト真珠島=電話0599(25)2028=へ。