国の有形文化財に三重県内8件 松阪の糀屋太郎兵衛商店など 文化審答申

【登録有形文化財に指定される予定の糀屋太郎兵衛商店の店舗兼主屋(県提供)】

国の文化審議会は17日、196件の建造物を登録有形文化財に指定するよう萩生田光一文部科学相に答申した。三重県内では江戸時代から続く商家、糀屋太郎兵衛商店(松阪市)の店舗兼主屋など8件が選ばれた。

糀屋太郎兵衛商店で答申されたのは店舗兼主屋と蔵など4件。ほかに伊賀鉄道上野市駅舎(伊賀市)と沿線の陸橋など4件が選ばれた。近く指定され、県内で建造物の登録有形文化財は279件となる。

糀屋太郎兵衛商店は旧松阪城下町にある商家。店舗兼主屋は明治26年の松阪町大火後に再建され、明治中期の伝統的な町家形式を残す。大火を免れた道具蔵は江戸時代末期の安政2年に建てられた。

上野市駅舎は大正6年に建てられた3階建ての駅舎で、上から見ると十字型を呈した形をしている。沿線にある陸橋「桑町跨線橋」はレンガ造りのアーチ橋。大正11年に建造され、現在も使われている。

登録有形文化財は都市開発から近代建築を守るため築後50年が経過し、歴史的景観に寄与する建造物などを対象に国が指定。今回の答申通りに指定されれば全国で累計1万2881件となる。