リニア駅位置選定へ 建設促進県期成同盟会 静岡未着工で開業に影響 三重

【総会で工事の状況を説明する田畑部長=津市羽所町で】

官民の約230団体でつくるリニア中央新幹線建設促進三重県期成同盟会は14日、三重県津市羽所町のホテルグリーンパーク津で総会を開いた。会長の鈴木英敬知事は「早く駅位置を決めることが早期開業につながる」と述べ、県内の駅位置を選定する考えを示した。一方、JR東海の水野孝則取締役専務執行役員は、静岡工区が未着工となっている問題が2037年を予定する名古屋以西の開業に影響するとの認識を示した。

水野専務は「静岡県に理解いただけるよう要請してきたが、残念ながら2027年の開業は難しい状況」と説明。「名古屋までの開業が遅れると、大阪までの開業に影響が出ると懸念される」と述べた。

一方で「開業までの期間を極力短くしたい考えは全く変わらない」と強調。「できる限り早期に名古屋以西の調査と準備にかかるなど、皆さんと協力して大阪延伸に向けた準備を進めていく」と語った。

鈴木知事は冒頭のあいさつで「少し提案をしたい」と切り出し、東京―名古屋間では各同盟会が駅位置を選定してJR東海に要望した例を挙げて「県もそろそろ準備を始めなければならない」と述べた。

その上で、県期成同盟会として県内の駅位置を選定し、JR東海に候補として要望することを提案。JR東海が環境影響評価法に基づく名古屋以西分の配慮書を提出する前年にも要望する考えを示した。

駅位置の選定に当たっては「市町から意見を聞いてまとめる」と説明。選定の意義について「できるだけ早く駅位置を決めれば、状況が流動化したり、課題が出たりしても素早く対応できる」と語った。

総会には関係者ら約百人が出席し、早期の全線開業に向けた運動を進めることなどを定めた決議を採択。JR東海の田畑裕名古屋以西準備担当部長が、名古屋―大阪間の着工に向けた手続きを説明した。