アカヒトデシダムシ新種認定 鳥羽水族館など研究発表 三重

【新種として認定されたアカヒトデシダムシ(鳥羽水族館提供)】

【鳥羽】鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽三丁目)は14日、昭和6年に発見されたアカヒトデシダムシが広島大学大学院の研究グループとの共同研究により新種として認定されたと発表した。

同館によると、シダムシはヒトデ類の体内に寄生する甲殻類の一種で、枝分かれした体がシダの葉のように見えることが名前の由来。世界で35種、国内では8種類が確認されている。

アカヒトデシダムシの存在は昭和6年から確認されていたが、外見が類似した既知種と判断されるなど研究者によって意見が分かれ、これまで明確な分類はされていなかったという。

同館学芸員の森滝丈也さん(50)は水土舎の齋藤暢宏さん(52)、広島大大学院総合生命科学研究科の若林香織さん(38)と学会を通じて平成27年からシダムシに関する研究チームを組み、今年2月には別の新種に関する論文を発表した。

研究の一環で若林さんの研究室に所属する学生を主体に志摩市御座で採集した個体などを精査したところ、宿主の体壁と膜のようなものを介して癒着する既知種にない特徴を持つことが分かり、甲殻類の専門誌「Journal of Crustacean Biology」web版で今月7日、「デンドロガステル アドハイレンス」の学名で新種として発表された。

森滝さんは「これまで宙ぶらりんとなっていた個体が分類学的に整理された。今後の研究に向けた第一歩」と話している。同館では同日から同種個体の標本を一般公開している。