鳥羽城跡描き「記憶の曖昧さ」表現 画家の林さん作品展 三重

【ウインドーギャラリーに展示された作品と林さん=鳥羽市鳥羽3丁目の「アートば」で】

【鳥羽】三重県鳥羽市鳥羽3丁目にある芸術家らの制作・展示拠点「アートば」で、津市の画家、林康貴さん(43)の作品展「場所の記憶」が開かれている。観覧無料、8月27日まで。

小さい頃から絵が好きだった林さんは高校の美術部で油絵を学んだ。名古屋芸術大学を卒業後、障害児学校などの講師や福祉施設で働きながら作家活動を実施。「人の持つ記憶の曖昧さ」をテーマに制作に取り組み、個展やグループ展を開いて作品を発表している。

今回は、鳥羽の人たちの思い入れのある場所として鳥羽城跡と旧鳥羽小学校を選び、その場所で見た記憶を基に描いた4点を展示。市内を散策したり資料を集めたりして制作に向けた準備を行い、自分の見た印象と記憶との違いを作品を通して表現した。

一枚のキャンバスに同じ場所の遠景と部分的に拡大して描いた景色を並べた作品や、同じ風景を少し視点をずらして描き上げた作品などが、アートばに面した通りから鑑賞することができるウインドーギャラリーに展示されている。

林さんは「作品を見た後にモチーフとなった場所に行き、実際の景色と見比べて楽しんでもらえれば」と話していた。