津 瓦鍾馗の起源や種類紹介 久居ふるさと郷土会が冊子発行 三重

【冊子「久居の瓦鍾馗」を紹介する今井さん(前列中央)ら久居ふるさと郷土会の会員=津市久居東鷹跡町のふるさと文学館で】

【津】三重県津市久居地区の歴史を学ぶ「久居ふるさと郷土会」(会員8人)が、地区内の瓦鍾馗をまとめた冊子「久居の瓦鍾馗」を発行した。A4判16ページに瓦鍾馗の起源や種類のほか地区内に見られる29体を写真と地図で紹介している。

瓦鍾馗は民家の屋根の上や軒にある高さ約40センチの鍾馗像で、旧久居市の二ノ町や元町などに見られる。

冊子では、唐代に実在した鍾馗が魔よけの象徴として信仰の対象になった経緯や日本に伝わった平安時代の資料を紹介。

設置場所の特徴を①寺社の鬼瓦からの気をよけるため周辺の民家が置いた「神社・寺院瓦鍾馗」②道の突き当たりの家に邪気が飛び込むのを避ける「突き当り瓦鍾馗」③向かいの家の鍾馗像がはらった邪気が来ないための「お向かい瓦鍾馗」―の3つに分類した。

さまざまな鍾馗像の写真では、ひげを蓄え険しい表情で剣を持つ特徴は共通するものの姿形が一体一体違うことが分かる。

同会は久居ふるさと文学館の資料を活用し月1回勉強会をしている。世話人の今井博さん(65)=津市久居西鷹跡町=は「狭い範囲にこれだけ多くの瓦鍾馗がある地域は少ない。瓦屋が多かったことや戦争で焼けていないことが理由では」と分析し「身近な場所も調べると広がりが出て面白い。他にも瓦鍾馗の情報があれば教えてほしい」と協力を呼び掛けた。

500部作成し1部200円で販売する。問い合わせは今井さん=電話090(9934)7423=へ。