3県周遊で観光振興 新型ウイルス対策 紀伊半島知事会議で合意 三重

【紀伊半島知事会議で、意見交換する鈴木知事=三重県庁で】

三重、奈良、和歌山の3県の知事が紀伊半島の課題について話し合う「紀伊半島知事会議」が9日、あった。当初は和歌山県串本町での開催を予定していたが、大雨による災害が懸念されたため、ウェブ会議システムに変更して実施。新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが落ち込む観光産業を支援するため、3県の周遊を促すキャンペーンなど観光振興策を講じることで合意した。

同会議は昭和56年度に始まり、平成8年度以降は毎年1回開催。鈴木英敬三重県知事と荒井正吾奈良県知事、仁坂吉伸和歌山県知事が出席し、新型コロナウイルス感染症の対策▽観光振興▽地方創生▽大規模災害対策―の4項目について意見交換した。

鈴木知事は観光振興のため、3県を含む6府県の在住者を対象に三重県内での宿泊を半額にするクーポン「みえ旅プレミアム旅行券」を発行すると説明。「3県が連携して情報発信し、既存の枠組みを生かしてキャンペーンをやっていければ」と述べた。

仁坂知事は旅行券の発行について「とても良いものを作っていただいて素晴らしい」と評価。3県民に周遊してもらうため「旅先で旅行券がもらえて、次にまた旅行できるというのはどうか」と提案した。

また、鈴木知事は受診控えで収益が悪化している医療機関への支援策について「新型コロナウイルスの感染者を受け入れていない一般のクリニックや病院への支援が少ないと感じる。3県で連携して情報発信や提言もしていけたらと思う」と話した。

荒井知事は「医療機関の経営改善のため、地域別診療報酬の引き上げを求めたいと考えている。いいね、一緒にやろうか、ということになれば心強いが、奈良県は進める」と語った。