
【鈴鹿】三重県鈴鹿市南長太町の県天然記念物「長太の大クス」をテーマにした「大楠が見える風景写真展」がこのほど、同市役所市民ギャラリーで始まった。12日まで。
市内の箕田、愛宕、若松公民館写真サークルの会員と講師の蔭地敏男さん(68)の14人と公募の3人が、昨年から今年にかけて撮影した作品を中心に、計60点展示している。
会場には超広角レンズを使って下から木全体を捉えた1枚や、ドローンでの農薬散布を見守るようにたたずむ巨木の姿など、四季折々の風景に溶け込んだ大クスの姿を撮影した力作が並ぶ。
母親の作品を見に来たという主婦鎌田香澄さん(48)=四日市市楠町=は「大クスという一つのものを撮っているけど、それぞれの個性が出ていてすてき」と話していた。
蔭地講師は「全体的に季節やタイミングをよく捉えた作品に仕上がっている」と評価した。
そのほか、会場内では写真愛好家の目線で、大クス周辺の環境や景観の改善を呼び掛ける署名活動も実施している。