伊勢の神宮美術館 現代の日本美術、奉納品を特集 再開後、初の企画展示 三重

【藍のろう染めによる工芸作品(右から)「カタロアの月」「独樹」「凜と」「火山景」=伊勢市の式年遷宮記念神宮美術館で】

【伊勢】式年遷宮記念神宮美術館(三重県伊勢市神田久志本町)は3日から、現代を代表する美術作家の作品を集めた特集展示「令和元年度奉納 神宮式年遷宮奉賛美術品展」を開く。11月24日まで。

重要無形文化財保持者や日本芸術院会員など国内を代表する美術作家から奉納を受けた作品の特集展として毎年開催。今年は新型コロナウイルスの影響で3月から6月まで休館していたため、営業再開後としては初めての展示となる。

令和元年度は、8人の作家から絵画や彫塑、工芸品など12点の奉納があり、特別出品として奉納作家と関連の深い作品一点を加えた13点を展示した。

中井貞次氏の「カタロニアの月」「火山景」「独樹」「凜と」の4作品は、藍のろう染めという独自の技法で木々や噴火を表現し、屏風仕立てで展示。馬越陽子氏の「人間の河―戦争と平和」「人間の河―絆」の2作品は人間の持つ本質を力強い筆致の具象画で表現している。

また重要無形文化財保持者の本阿彌光洲氏の刀剣「研磨 刀」の展示に併せて、刀を研磨する本阿彌氏を描いた福田千惠氏の「研磨(とぐ)」も特別出品した。

同館の白石和己館長(77)は「現代の日本の美術を切り取った展示」と話した。

午前9時―午後4時半までで木曜休館。観覧料は大人500円、小中学生百円、未就学児無料。問い合わせは同館=電話0596(22)5533=へ。