大台町児童虐待事件 夫婦、長男への暴行認める 夫に3年6月、妻2年6月求刑

長男=当時(3つ)=の頭を手でつかんで浴槽に沈めたり、ターボライターで体をあぶったりしたとして、傷害の罪に問われた三重県大台町、無職木下翔太被告(22)と妻で無職優奈被告(23)の初公判が29日、津地裁(四宮知彦裁判官)であり、両被告は起訴内容を認めた。検察側は翔太被告に懲役3年6月、優奈被告に懲役2年6月を求刑し、即日結審した。判決は17日。

検察側の冒頭陳述などによると、長男は優奈被告の実子で、翔太被告にとっては養子という。両被告は昨年5月ごろから交際を始め、12月下旬に結婚。優奈被告は結婚前の昨年1―2月ごろ、翔太被告は昨年夏ごろから、長男に暴力を繰り返し、次第に行為をエスカレートさせたとされる。

検察側は論告で「長男が注意を聞かないなどと立腹し、泣いている長男の顔を繰り返し浴槽の湯に沈めたり、冷水を全身にかけたりした」と指摘。「ターボライターの火は約千度と高熱で残酷。泣き叫ぶ中、火であぶった」と強調した。

翔太被告の弁護側は「養親で育児ストレスがあった」とし、優奈被告の弁護側は「犯行はほとんど翔太被告がやったもの」と主張。いずれも執行猶予付きの判決を求めた。

起訴状によると、両被告は3月19日夜、共謀し、自宅で長男の右腕や腰など6カ所をターボライターであぶるなどの暴行を加え、全治約1カ月のやけどを負わせたとしている。さらに、翔太被告は翌20日夜、松阪市のカラオケ店でマイクで長男の額を殴り、全治約10日のけがをさせたとされる。