河川の水位カメラで監視 松阪市と度会町 県、きょうから運用開始 三重

【愛宕川を監視するカメラ(三重県提供)】

河川周辺の住民が避難を判断する際の参考にしてもらおうと、三重県は29日、河川の水位などを監視するカメラを県管理の河川として初めて設置したと発表した。松阪市と度会町で30日から運用する。

県土整備部によると、国は県内を流れる1級河川を監視するカメラを従来から設置してきたが、県は1基当たり1千万―2千万円に上るとされる設置費用を懸念し、これまで導入を見送ってきたという。

一方、民間が国の意向を受けて開発した安価な監視カメラが昨年から全国で普及し始めた。角度の遠隔操作や動画の撮影はできないが、設置費用が従来の1割ほどに低下したことから導入することにした。

運用を始めるのは、松阪市宮町の愛宕川と度会町棚橋の宮川。堤防沿いや橋の欄干に設置したカメラで5分ごとに河川を撮影する。画像は一般財団法人「河川情報センター」のウェブサイトで閲覧できる。

県は今回の2河川以外にも、洪水時の氾濫が懸念される「水位周知河川」に位置付ける36河川で年度内にも監視カメラを設置する方針。本年度の一般会計当初予算に6千万円の事業費を計上していた。

河川課は「河川の水位は別のシステムで観測しているが、監視カメラの画像で目視できる意義は大きい。洪水の発生時は行政の情報に加えて画像を確認し、適切な避難につなげてもらいたい」としている。