津5人死傷事故、津地検が控訴 「常識に欠ける法律判断」

平成30年12月末、津市の国道23号で乗用車とタクシーが衝突し、乗客ら五人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた津市白山町、元会社社長末廣雅洋被告(58)に過失運転致死傷罪を適用し、懲役七年の実刑判決とした津地裁判決を不服として、津地検は26日、名古屋高裁に控訴した。

地検の吉野太人次席検事は「常識に欠ける不適切な法律判断を是正する。(危険運転の)故意は当然認められる」とコメントした。

一審では、末廣被告が危険性を認識していたかが争点となった。一審判決は末廣被告の乗用車が制御困難だったとしたが、故意の危険運転とは認めず、過失運転致死傷罪を適用した。

判決によると、末廣被告は同月29日夜、同市本町の国道23号で乗用車を時速約146キロで運転中、道路を横断していたタクシーの側面に衝突。運転手と乗客計4人を死亡させ、乗客一人に胸部大動脈損傷などの重傷を負わせた。

この裁判を巡っては、末廣被告も一審判決があった16日に即日控訴した。控訴審では、危険運転致死傷罪の適用や量刑が争われる見通し。