大台町 台風倒木に備え事前伐採 三重県、中電パと初協定で

【災害時の倒木を想定して電線を守る事前伐採=大台町岩井で】

【多気郡】三重県大台町は24日、同町岩井の犂谷(からすきだに)公園付近で、台風などに備え倒れて電線を寸断する恐れのある樹木を事前に伐採した。同町と県、中部電力パワーグリッド(名古屋市)が県内で初めて締結した「災害からライフラインを守る事前伐採協定」に基づき実施した。

同協定は4月14日に調印。県が財源に「みえ森と緑の県民税」を活用し、電力会社などと連携して事前伐採に取り組む市町を支援する。負担割合は事業者が半分、市町と県が各4分の1。平成30年の台風で電線の断線や電柱の倒壊の被害があった県内480カ所を対象に、4年間で約4万7千本を伐採する計画。県交付金は1億円で、全体事業費は4億円。

同町は本年度、7月17日までに3カ所で1089本を伐採する予定。この日は宮川森林組合の約10人が国道422号沿いの電柱に架け渡した電線を覆う杉などを電動のこぎりや重機を使って切り倒した。作業箇所では平成30年の台風で倒木が電線を寸断し、停電が3回生じ、延べ6日間、200―300世帯に影響した。

民間企業単独では地元調整などが課題となって事前伐採が進まなかった。中部電力パワーグリッド三重支社の櫻井佑樹主任は「これほど大規模な伐採はこれまでできなかった」と話していた。