電磁波検査で国内最大級 「UL Japan」 伊勢に試験棟設置 三重

【8メートル四方の大型扉を備えた国内最大のEMC試験棟=伊勢市のUL Japan試験棟で】

【伊勢】電子部品を中心とした安全性の認証機関「UL Japan」は24日、三重県伊勢市朝熊町の伊勢本社敷地内に設置したEMC(電磁環境両立性)試験棟「大型モビリティ試験棟」の内覧会を開いた。電磁波の干渉による安全性の検査を目的とし、建設機械など大型機器に対応した国内最大規模の施設。

大型機器へのICT導入や電動化を背景に、電子部品に対する電磁波の干渉を原因とした事故を防ぐための安全性を検査する。来年7月から国際規格が変更され、国内製品の海外展開を見据え、部品だけでなく大型機器そのものを検査する必要性が生じたことから設立に至った。

検査では、アンテナを通じて機器に電磁波を照射して影響を調べるほか、機器そのものから発生するノイズの有無などを調べる。7月1日から稼働する予定で、年間100件程度の検査を想定している。

専用の電磁波吸収帯を壁面に設置した電波暗室は縦約18メートル、横23メートル、高さ11メートルで耐荷重約百トン。大型機器に対応するため、8メートル四方の大型扉を備えた。県や市の補助を含めた総工費は約10億円。

内覧会には鈴木英敬知事と鈴木健一伊勢市長が出席し、東京本社の山上英彦社長を交えたオンラインでのテープカットで完成を祝った。山上社長は「伊勢本社は極めて重要な拠点。地域と連携しながら貢献していきたい」とあいさつした。

鈴木知事は「自動運転化で安全性が重要となる中、時宜を得た試験場。県としても全面的にサポートしたい」と述べた。

鈴木市長も「全国から技術者が集まりまちの価値を上げる一つの要因となれば」と歓迎した。