桑員河川漁協組合長を逮捕 恐喝未遂と強要未遂の疑い 三重県警

【桑員河川漁協事務所から資料を押収する県警の捜査員ら=東員町中上で】

三重県四日市市の不動産会社が手がける桑名市内の土地開発工事に因縁を付け、寄付金名目で現金200万円を脅し取ろうとしたなどとして、県警組織犯罪対策課と桑名署は23日、恐喝未遂と強要未遂の疑いで、桑名市安永、桑員河川漁協組合長、川﨑幸治容疑者(61)を逮捕した。「弁護士と面接してから話す」と容疑を黙秘している。

同課によると、川﨑容疑者は同市蓮花寺の土地開発工事で生じた汚濁水が員弁川に流れるなどと因縁を付け、同社に現金を要求したという。さらに、母親が社長を務める川﨑建設(いなべ市大安町)など、自身とつながりのある業者を工事の下請け業者として参入させるよう求めたとされる。

逮捕容疑は平成30年11月1日、昨年4月5日、同12日の3回にわたり、東員町中上の桑員河川漁協事務所で、四日市市生桑町の不動産会社社長や工事の下請け業者の責任者らに対し「ウチは寄付さえしてもらえたら少しのことは目をつぶる」などと言って現金200万円を要求した疑い。

さらに、下請け業者として川﨑建設などを参入させようとしたほか、参入すれば同社などが行う工事について、元請けの不動参会社らが異議申し立てをしない旨を書いた書面を用意し「今日は、はんこを押すまで返せん」などと迫って畏怖させた疑い。

同課によると、この不動産会社は桑名市蓮花寺の地権者から竹林を買い取り、住宅地として造成する計画を進めていた。土地開発工事の施工業者も決まり、桑名市や県に工事の許可を申請し、認められていた。そこに川﨑容疑者が寄付金名目で因縁を付けてきたという。

同市によると、河川は国や県など行政が管理者で、同組合に工事の許可を求める法的な必要性はないという。

県警はこの日、川﨑建設や同組合事務所などを家宅捜索し、資料を押収。川﨑容疑者が似たような手口で北勢地区の建設会社などに対し、恐喝や強要を繰り返していたとみて、詳しい経緯を調べている。