亀山の児童虐待事件 ブラジル人兄弟への暴行認める 初公判でメキシコ人被告 三重

三重県亀山市で昨年起きた児童虐待事件で、同居していたブラジル人の兄弟に対する傷害と暴行の罪に問われた鈴鹿市竹野、メキシコ人の建設作業員ワタナベ・ゲバラ・アレハンドロ被告(42)の初公判が22日、津地裁であり、ワタナベ被告は「間違いない」と起訴内容を認めた。

起訴状などによると、ワタナベ被告は昨年6月ごろ、当時住んでいた亀山市本町のアパートで、チアゴ・ファン・パブロ・ハシモト君=当時(5つ)=の尻にガスコンロの火で熱したフライ返しのような物を2回たたいて押し付け、全治2週間以上1カ月未満のやけどを負わせたとされる。チアゴ君は昨年10月、外傷性脳障害で死亡した。

また、ワタナベ被告は昨年8月ごろ、同市の自宅アパートで、チアゴ君の兄(9つ)に「玄関の方を向いて立っていろ。寝ないように」と指示したが、従わなかったため頭を平手で1回殴り、壁がへこむくらいの勢いで頭を壁に打ち付けたとされる。

検察側の冒頭陳述によると、ワタナベ被告は昨年1月ごろ、兄弟の父親である知人のメキシコ人男性から2人を預かり、内縁の妻やその子どもたちと一緒に生活させていたという。言うことを聞かないと、チアゴ君を廊下で走らせたり、兄をベランダに出したりし、2人をベルトでたたくこともあったと主張した。

この事件を巡っては、ワタナベ被告の内縁の妻でペルー人の女(39)が暴行罪で逮捕、起訴され、有罪が確定している。県警はワタナベ被告と内縁の妻が兄弟を日常的に虐待していたとみており、チアゴ君に対する傷害致死容疑も視野に捜査を継続する。

検察側はこの日の公判で、23日にワタナベ被告を道交法違反(無免許運転)の罪で追起訴、7月下旬にさらに1件追起訴する方針を示した。7月の追起訴は罪名を明らかにしなかった。