単孔式胸腔鏡手術、38件に 松阪市民病院呼吸器センター 肺がん切除、導入1年で 三重

【肺がん単孔式手術を説明する樽川科長=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市殿町の同市民病院呼吸器センター(畑地治センター長)は22日、肺がん単孔式胸腔鏡手術の導入から1年を迎え、手術数が38件に達したと発表した。従来の多孔式に比べ、単孔式は4センチ前後の切開1カ所でがんのある肺葉を切除でき、術後の痛みが少ない。肺がん切除の標準手術として昨年7月、県内で初めて取り入れた。

同センターは中南勢地域の呼吸器疾患治療の中核として肺がんの手術数は県内トップを誇る。

これまでの手術のスタンダードだった多孔式では皮膚に4センチ前後1カ所と2センチ前後2―3カ所を切開していた。単孔式は患者の痛みが弱くなる利点があるが、先端が曲がった独自の器具を使うため操作が難しい。

手術に当たる呼吸器外科の樽川智人科長(47)は「先端が曲がった器械を用いることで別方向から挿入した感覚で操作を加えることが可能になる」と説明。

畑地センター長は「患者さんの痛みを訴える頻度が少なくなった」とアピールしている。