三重の競技関係者から落胆の声 鹿児島国体年内開催断念で

鹿児島県で今秋の開催予定だった第75回国民体育大会について、日本スポーツ協会や鹿児島県などは19日、新型コロナウイルスの影響で年内開催を断念したと発表した。来年以降に延期する。春からさまざまな大会が中止に追い込まれる中、国体に目標を切り替えて準備してきた三重県内の関係者からは落胆の声が上がるほか、来年県内で開催が決まっている第76回国体への影響を心配する声も出た。

多くの高校生にとって全国高校選抜、全国高校総体に並ぶ目標の大会。ハンドボール少年女子で一昨年の福井国体優勝、昨年の茨城国体ベスト4の四日市商業高校女子ハンドボール部を指導する蛭川健司教諭は「(特に)3年生は最後の舞台で力を出そうと思って練習してきたはず」と声を落とした。

臨時休校で思うように練習ができない間、目の前の目標に集中するよう選手らを励まし続けたという。これで3大大会の中止が決まったが、県高校総体の代替大会のほか、指導者有志らで西日本の強豪を集めた大会の計画が進んでいることもあり「今できることをやるしかないと思って練習を続けてくれるのでは」と心中を思いやった。

「選手らに少しでも多く試合を経験させてあげたかった」と残念がるのは、バスケットボール成年女子チームの岡田幸雄監督。来年開催の三重国体での活躍を期し、県バスケットボール協会主導で今春、県出身・在住の学生や社会人を集めて母体チームの発足にこぎ着けた。

緊急事態宣言が解除された6月以降、合同練習を再開。今後、感染状況など見極めて練習試合も実施する予定だが「公式戦と練習試合は全く違う」と語り、地域レベルの代替大会の開催を切望した。

日本スポーツ協会などは来年の同時期以降の国体開催を模索。三重国体の会期への影響も予想されるが、県内の各競技団体は来年の国体での男女総合優勝、女子優勝を目指して計画的に選手強化を進めている。昨年の茨城国体で天皇杯2位と躍進した県テニス協会の馬瀬隆彦副会長は「8年前から準備して力を合わせて強化に取り組んでいる。今後もぶれずにやっていきたい」と力を込めた。