名張の不正軽油事件 原材料提供の男に有罪判決 会社は罰金刑 津地裁

不正軽油の原材料を提供し、約8600万円の脱税を手助けしたとして、地方税法違反の罪に問われた兵庫県西宮市、元会社役員御立政之被告(52)に対し、津地裁の柴田誠裁判官は19日、懲役10月、執行猶予3年(求刑・懲役10月)の有罪判決を言い渡した。

また、柴田誠裁判官は御立被告が経営していた西武砿油(奈良県五條市)に対しても、罰金100万円(同・罰金100万円)の有罪判決を言い渡した。

判決などによると、御立被告は平成30年11月、名張市の元石油製品販売業の男(50)=同法違反の罪で有罪確定=に不正軽油の原材料となる灯油約2万リットルを提供。御立被告は識別剤のクマリンを灯油から除去した。

判決理由で柴田裁判官は「もともと長年にわたって脱法的な事業を営んできた会社」と批判する一方で「問題の本質は、男による脱税。被告の行為はそれを助長したにすぎない」と述べた。