「三重」が清酒の地域ブランドに 国税庁「地理的表示」に指定

【GI三重のシンボルマーク(三重県酒造組合提供)】

国税庁は19日、「三重」を清酒の地域ブランドとして認める「地理的表示(GI)」に指定する。清酒での指定は全国で6例目、都道府県単位では山形県に次ぐ2例目となった。国産米と県内で採取した水を原料とするなどの基準を満たした清酒のみが「三重」を名乗ることができる。

県内34の酒蔵でつくる県酒造組合が、3月末に指定を要請。「三重」は「鈴鹿山脈の雪や紀伊山地に蓄えられた雨水など醸造に適した優良な水が豊富」と評価。酒の特性は「芳醇(ほうじゅん)さを感じさせる反面、甘みや辛みはいずれも穏やか」とする。

指定を受けて、県酒造組合は外部の専門家を交えたGI管理運営委員会を年に3回ほど開いて審査。一定の基準を満たした認定酒を選定する。認定酒はGI「三重」のシンボルマークを表示できる。早ければ9月にも認定を受けた日本酒が店頭に並ぶ予定。

GIは産地名を独占的に名乗ることができる制度。指定を受けることで、価値の向上や輸出拡大が期待される。「三重」のほかに清酒でのGI指定は、白山(石川県白山市)、山形(山形県)、日本酒、灘五郷(神戸市灘区など)、はりま(姫路市など)がある。

県内の清酒は平成28年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で使われたことを機に出荷量が増加。国内の日本酒品評会「サケ コンペティション」や、世界最大規模のワイン品評会「ブリュッセル国際コンクール」の日本酒部門でも受賞している。