
【南牟婁郡】定置網に迷い込んだウミガメを保護し、元気になると海に返す活動をしている三重県紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」の職員らは16日、近くの七里御浜海岸にアオウミガメを放流した。
いつもは参加者らとともにウミガメを放流しているが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、関係者らが体長約45センチ重さ15キロのアオウミガメを放流した。
同町の地域おこし協力隊で、ウミガメ公園飼育員の伊藤柊也さん(21)によると、先月14日に阿田和沖の定置網に迷い込んでいたという。ウミガメ公園で約1カ月間保護していた。
関係者らは、ウミガメ公園から近くの七里御浜海岸に移動すると「元気でね」と声を掛けながら、ゆっくりと進み海の中に入るアオウミガメを見守った。
伊藤さんは「寂しい気持ちもあるが、頑張って生きてほしい。ウミガメが卵を産みに来てくれるように、海岸を守っていきたい」と話していた。
ウミガメ公園では現在、推定3歳から31歳までのアカウミガメやアオウミガメなど11頭を保護している。