先進陸上養殖習得で就労 どんぐりの会 津で福祉事業所スタート 三重

【間欠ろ過式好気的脱窒装置を取り入れたシステムを紹介する池田さん=津市戸木町の「Liberta」で】

【津】三重県津市内に広域型学童保育などを運営する特定非営利活動法人「どんぐりの会」=同市戸木町=が、新たに就労支援B型事業所「Liberta(リベルタ)」を始めた。「間欠ろ過式好気的脱窒装置」と呼ばれる先進的な陸上養殖システムを導入した水福連携の取り組みで、同装置を福祉に取り入れるのは全国初。理事長の池田芙美さん(39)は「障害者の適性に合わせやりたいことが見つけられる場所にしたい」と話す。

同装置は魚介を水槽で畜養する際、微生物で分解しきれない硝酸をセルロースを使って安全に分解除去するもので、東京海洋大名誉教授の延東真氏が開発し特許を取得したシステム。これにより水槽の水替えが要らず作業の負担が大幅に減るという。

かねてから障害者の職業訓練の場を考えていた池田さんは同システムと福祉をつなげることを計画。鳥羽市内の水産事業者での半年間の試験運用を経て今年5月に就労支援B型事業所の認可を取得した。

現在は同町の事業所にシステムを設置し終えたばかりで、微生物が繁殖する約1カ月後に本格的に魚介の畜養に入るという。

利用者は水質管理やセルロースの補充など同システムの使用法を身に付け水産事業者への就労を目指す。また隣接する学童保育施設で子どもたちの支援に当たることも可能という。

池田さんは「このシステムを導入する水産事業者が増えれば障害者の活躍の場が増える。利用者がやりたいことを見つけ技術を高められるといい」と話した。見学の申し込み・問い合わせはリベルタ=電話059(253)1454=へ。