F1日本GP中止 新型コロナ状況踏まえ判断 三重

【鈴鹿サーキットの国際レーシングコース=鈴鹿市稲生町で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットを運営するモビリティランド(田中薫社長)は12日、10月9―11日に同サーキット国際レーシングコースで開催予定だった「FIA F1世界選手権シリーズ ピレリ 日本グランプリレース(日本GP)」の中止を決めたと発表した。日本GPの中止は初めて。

国内外の新型コロナウイルスの感染拡大状況や各地域での防止対策などを踏まえ、英国のF1統括団体フォーミュラワンと日本GPを主催するモビリティランドの両者で協議。現段階で海外からの渡航に関する規制解除の見通しが立っていない社会状況や国際的に大規模な移動を伴うイベントの特性を踏まえ、今年度の中止を判断した。

同サーキットでのF1日本GPは今年で32回目を予定していた。観戦券の発売はまだしていない。昨年は台風の影響で日程を一部短縮し、2日間で12万2千人が来場した。

両者の日本GP開催契約は来年まで。中止に伴う延長は現段階ではない。

田中社長は「開催を目指して準備を進めてきたが、安心安全な環境で開催するための準備期間も考慮し、やむなく中止の判断をした。来年の日本GPをより一層楽しんでもらえるよう準備を進めていく」とコメントした。

開催中止の知らせを受け、鈴鹿市の末松則子市長は「中止の決定は大変残念。この状況が一日でも早く収束し、レースが行われることを開催都市としても願っている。モータースポーツファンの皆様には、再び鈴鹿の地で観戦いただけるよう準備を進めていくので楽しみに待っていてほしい」とコメントした。

 

■知事 残念だけどやむを得ない
鈴鹿市で10月に開催予定だった世界最高峰の自動車レース、F1日本グランプリが新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大で中止になったことを受け、鈴木英敬知事は12日のぶら下がり会見で「残念な一方で感染状況を考えればやむを得ない」と述べた。

鈴木知事はF1日本グランプリについて「県に国内外から大変多くの観光客が訪れるビックイベント。中止は残念な一方で、海外における感染状況を考えればやむを得ない」との見解を示した。

一部の国は開催を予定する中での中止決定に「日本(の感染)は海外由来のものも多かった。これまでの感染経緯を踏まえれば、適切な判断」と評価。「早期に感染が落ち着き、来年は県内で開催できるよう期待したい」と述べた。