伊勢 南伊勢町のマダイ販売 「ぎゅーとら」全店で 三重

【南伊勢町の養殖マダイの加工品を手に取る買い物客=伊勢市船江三丁目のぎゅーとらハイジー店で】

【伊勢】新型コロナウイルスの影響で、販売量が激減している三重県南伊勢町の養殖マダイの消費拡大を支援しようと、県内で29店舗を展開する総合食品スーパー「ぎゅーとら」の全店で11日、同マダイの加工品の販売が始まった。

同町では約60事業者がマダイを養殖。新型コロナ感染拡大後は、主な販路だった宿泊施設や飲食店などの営業自粛で需要が減り、販売に適した大きさを超えた重さ約2キロのマダイ約10万匹が行き場をなくしていけすに残り、次の稚魚を入れられない状態になっているという。

今回は、町が地元の雇用と水産物PRを目的に設立した地域商社「みなみいせ商会」に養殖マダイ販売促進事業を委託し、販路開拓やマダイの加工、商品開発に取り組んでいる。生産者の現状を聞いたぎゅーとらも少しでも協力できればと、毎週水―日曜日に加工品の販売コーナーを設けることになった。

この日、販売したのはマダイの手こねずし、塩焼き、アラ炊きの3品。伊勢市船江三丁目のぎゅーとらハイジー店総菜コーナーでは、買い物客らが次々と商品を手に取り、購入していた。

ぎゅーとら総菜サブバイヤーの久保典也さんは「南伊勢のおいしいタイをぎゅーとら独自の総菜で販売しているので、助け合いでよろしくお願いします」、同商会の小川伸司事業部長(61)は「普段はホテルや旅館に卸している高級魚のタイをお値打ちで提供しているので皆さんに食べてもらいたい」と話した。