国体向け要望書提出へ 三重県知事「影響、最小限に」 鹿児島開催延期で

【定例記者会見で、国体の要望書を提出する考えを示す鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は9日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症の影響で開催が危ぶまれる鹿児島国体の対応は、来年以降の開催県の意見も尊重するよう求める要望書を近く文科省などに提出すると発表した。

三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)を翌年に控える三重のほか、三重国体以降の栃木、佐賀、滋賀との4県連名で提出する。スポーツ庁や日本スポーツ協会などにも提出する方針。

今秋に予定される鹿児島国体を巡り、一部報道で「1年延期」の可能性が持ち上がっていることを受けた対応。要望の具体的な内容は検討中だが「日本全体で見て影響が少ない結論」を出すよう求める方針。

一方、要望書は具体的な代替策について言及せず、来年以降の国体を予定通り開催するよう求める文言も盛り込まない見通し。県は国体の開催を巡って自治体や関係者らが対立する事態は避けたい考えだ。

鈴木知事は会見で、鹿児島国体の開催が危ぶまれている状況に「我がごとのように心が痛む」とした上で「三重や栃木、佐賀、滋賀も同様。天皇杯皇后杯の獲得を目指して取り組んでいる」と述べた。

鹿児島国体が1年延期の場合は「かなり影響が大きい」と指摘。「1年延期しかないと考える人もいるかもしれないが、いろんな方策がある」とし、平成5年に香川、徳島両県が共同開催した例を挙げた。