ヨコエビの新種を認定 鳥羽水族館、きょうから標本公開 熊野灘で発見 三重

【新種認定されたチンボクヨコエビ(鳥羽水族館提供)】

【鳥羽】鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽三丁目)は8日、熊野灘で採取したヨコエビの1種が新種として認定されたと発表した。9日から標本の一般公開を始める。

ヨコエビはエビやカニと同じく節足動物の仲間で、端脚目に含まれる小型の甲殻類。浅い海から深海まで広く分布し、河川などの淡水環境でも生息。全世界で9千種以上、国内では400種以上が報告されている。

新種として認定された「チンボクヨコエビ」は熊野灘沖合の水深約330―400メートルで底引き網により採集した沈木の中から発見された。体長約13・7―17・5ミリの白く細長い体と退化した目が特徴。近縁種はこれまでに世界で4種が報告されているがいずれも水深約1000―5千メートルの深海域での発見で、比較的浅い水域での個体は確認されていなかった。

平成27年9月から令和元年2月にかけて確認された合計9個体について、ヨコエビ研究の第一人者である大阪市立自然史博物館の有山啓之さん(66)に鑑定を依頼したところ、新種と判明し、今月4日に日本甲殻類学会の国際誌web版で紹介されたという。

熊野灘での新種発見は13例目といい、学芸員の森滝丈也さん(50)は「熊野灘の生物の多様性の高さが確認できる」と話している。