懲役20年でも軽いくらい 津の5人死傷事故 遺族「危険運転認めて」 三重

【大西朗さんの遺影を膝に抱き、裁判を傍聴した婚約者の牛場里奈さん=津市で】

20年は刑務所に入ってほしい―。自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われた末廣雅洋被告(57)の裁判員裁判が結審した4日、裁判を傍聴した遺族が報道陣の取材に応じた。起訴内容を否認し、減刑を求めた末廣被告に厳罰を求める思いを語った。

遺族は大西朗さん=当時(31)=の母・まゆみさん(60)と婚約者の牛場里奈さん(34)。2人は危険運転致死傷罪の法定刑の上限・懲役20年を求めたい考えを強調した。牛場さんは、検察側が求刑した懲役15年について「考えられる中で一番軽い。本当は20年でも軽いくらい」と話した。

事故がなければ昨年3月に朗さんと式を挙げる予定だった牛場さんは事故の翌日、朗さんと新生活について話し合うことになっていたという。「子どもが生まれ(まゆみさんらに)孫を抱かせてあげられるはずだった。今でも2人の思い出の場所に行くと、朗を思い出して泣けてくる」「裁判所は危険運転を認めてほしい。こんなつらい思いをする人が二度と出てほしくない」と語った。

まゆみさんは、末廣被告が起訴内容を否認し、過失運転致死傷罪を主張していることについて「自分のしたことを全て認めてほしかった。過失では絶対なく、反省していない」と非難した。その上で「あなたは私たちの大切な家族を奪った。その事実を受け入れ、償いをしてほしい」と話した。