PCR検査、5割「拒否された」 三重県保険医協会 新型ウイルスでアンケート

【記者会見で、アンケート結果を発表する宮﨑会長(中央)ら=三重県庁で】

三重県保険医協会は4日、県内の開業医に実施した新型コロナウイルス感染症のアンケート結果を発表した。約9割が「診療が減った」とし、PCR検査を依頼した医師の約5割が「検査を拒否された」と回答した。

協会によると、アンケートは5月1―15日にかけて、922人の医師と522人の歯科医を対象に実施。医師は13・4%に当たる124人、歯科医は12・3%の64人が回答した。

医師の87%に当たる108人が「4月の外来患者が前年同月よりも減った」と回答。減少の幅は78人が3割減まで、20人が5割減まで。43%(52人)が予約の延期やキャンセルが増えたと回答した。

36%に当たる45人の医師が、感染が疑われる人らへのPCR検査を保健所や指定病院などに依頼したことがあると回答。このうち、47%に当たる21人が「検査を拒否されたことがある」と回答した。

検査を拒否された医師らは自由記述で「保健所は『基準に達していない』と、基本的に検査はしないような対応」「ほぼ全例を検査してもらえなかった。医師が必要と認めてもだめだった」などと指摘した。

歯科医へのアンケートでは、97%(62人)が4月の外来患者が前年同月より減ったと回答した。91%(58人)が「保険料収入が減少した」とし、78%(50人)で予約の延期やキャンセルが増加した。

宮﨑智徳会長(内科医)は記者会見で「廃院が起これば患者に影響が出る」とし、行政による支援の必要性を強調。検査体制は「キャパシティの問題があったと思う。保健所の体制充実を求める」と述べた。

鵜飼伸副会長(歯科医)は「歯科は感染リスクが高いという誤った情報が広がっている」と指摘。「受診を控えると、健康に影響がある。感染防止対策を徹底していることの周知に努めたい」と語った。