被告「時速100キロくらい」 津の5人死傷事故公判 危険運転、改めて否定 三重

乗用車でタクシーに衝突し、乗客ら5人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われた三重県津市白山町、元会社社長末廣雅洋被告(57)の裁判員裁判の第2回公判が3日、津地裁(柴田誠裁判長)であり、被告人質問が行われた。

末廣被告は起訴内容を否認しており、被告に危険運転の認識があったか否かが公判の争点の一つとなっている。被告人質問で末廣被告は「愚かなことだが事故を起こす危険性がないと考えていた」と述べ、危険運転の認識がなかったことをあらためて主張した。

末廣被告は検察側から事故当時の乗用車の時速を聞かれ「100キロくらい」と説明。検察側は乗用車のドライブレコーダーの映像などから時速約146キロでタクシーに衝突したと主張している。

2日の初公判では、ドライブレコーダーに残された事故直前の映像が計4回流された。映像では乗用車が加速しながら次々と自動車を追い抜いていく様子が映し出された。検察側は「あの映像を見てなお100キロと思ったのか」と重ねて質問。末廣被告は声を震わせながら「はい」と答えた。

起訴状によると、末廣被告は平成30年12月29日午後9時53分ごろ、同市本町の国道23号で、時速約146キロで乗用車を走行中、国道脇の飲食店駐車場を出て国道の中央分離帯開口部を右折しようとしていたタクシーの側面に衝突。運転手の野村達城さん=当時(44)=、いずれも乗客の永田誠紀さん=同(58)=、横井大和さん=同(37)、大西朗さん=同(31)=の4人を死亡させ、萩野将志さん(30)に胸部大動脈損傷や骨盤骨折などの重傷を負わせたとされる。