玉城町 「玄甲舎」を一般公開 茶室兼別邸の修復完了 三重

【修復、整備が完了した玉城町指定文化財「玄甲舎」(同町提供)】

【度会郡】江戸時代後期に田丸城主久野家の家老を務めた金森得水(1786―1865年)の茶室兼別邸で、玉城町指定文化財の「玄甲舎」=三重県玉城町佐田=の保存・修復と庭園の整備がこのほど完了し、一般公開が始まっている。

玄甲舎は弘化4(1847)年、得水が京都から一流の職人を呼び、設計・建築した建造物。茶道表千家で免許皆伝を受けた得水はここで茶会を催し、士族や各界名士を招いて交流を深めたと伝えられている。

広さ180平方メートル。大きく東西に二分され、茶室と日常生活を営む居宅で構成された数寄屋造りが特徴。825平方メートルの庭園は石灯籠、石や岩などで作った手水鉢を備え、木々の間には大小の飛び石が置かれている。

町は平成26年に金森家から玄甲舎を譲り受けると、地域運営の拠点施設とするため、同29年から修復や整備を実施。工事費は計約1億8100万円。玄甲舎近くに集客交流施設も建設した。

1日に記念式典があり、辻村修一町長は「これからも町の宝として守っていくと同時にまちづくりの拠点として活用していきたい」と話した。

入館料は大人200円、高校生以下無料。15日までは無料で公開される。入館時間は午前9時―午後4時。火曜日と年末年始は休館。茶室や居宅は有料で利用できる。

問い合わせは玄甲舎=電話0596(58)8050=へ。