
【伊勢】劇場用映画「法定相続人(仮称)」の製作関係者らが1日、三重県の伊勢市役所を表敬訪問し、鈴木健一市長に製作に向けた意気込みを語った。
映画は真珠養殖業を営む一家を中心に繰り広げられる家族の騒動劇を描いた社会派コメディ。全編を通じて志摩市や伊勢市、南伊勢町をロケ地に来年秋ごろに撮影が行われる予定で、再来年秋の公開を目指す。
「ALWAYS三丁目の夕日」を手がけ、平成27年12月に急逝した志摩市出身の映画プロデューサー故・山際新平さん(享年56歳)の遺志を受け継ぐ形で、伊勢市出身の児島秀樹さん(64)が脚本を、「利休にたずねよ」などで知られる監督の田中光敏さん(61)がメガホンを握る。
この日はシナリオハンティングで来県中の児島さんと田中さんが市役所を訪問。児島さんは「映画を見てこの地に旅行に来たと言ってもらえるようなものを作りたい」と話した。田中さんも「オリジナル作品でコメディを手がけるのは初めて。笑って泣ける映画でコロナで疲弊した世界を元気にできたら」と抱負を述べた。
鈴木市長は「真珠業界が大変な時期にこういったニュースはありがたい。市民に映像文化が伝わる作品になれば」と期待を示した。