赤福本店やおかげ横丁再開 消毒液使用や間隔確保 三重

【営業再開により客足が戻り始めたおかげ横丁=伊勢市内で】

【伊勢】新型コロナウイルス感染拡大の影響により休業していた赤福本店やおかげ横丁(三重県伊勢市宇治中之切町)の一部が1日、営業を再開した。周辺にあるおはらい町通りに軒を連ねる多くの店舗も併せて営業を再開し、伊勢神宮内宮周辺に再び活気が戻り始めた。

赤福本店では、持ち帰り用の土産のみ営業を再開し、店内での飲食や毎月1日に販売する「朔日餅(ついたちもち)」の販売は再開を見合わせた。飛沫防止用のビニールシートや体温計測用のサーモグラフィー装置を設置し、店の入り口では従業員が来店客に消毒液の使用を呼びかけていた。

朔日餅を目当てに地元伊勢市から元同僚と共に訪れたという会社員の山口瑞穂さん(32)は「買えなくて残念。まだ人は少ないと感じたが、第2波への不安もあるのでこれくらいの人出の方が安心」と話した。

一方、おかげ横丁では全50店舗のうち34店舗で営業を再開。飲食スペースでは他の客と間隔を空けるよう張り紙で呼びかけるなど工夫を凝らした。運営する伊勢福の広報担当五十嵐寛さん(41)は「十分準備を進めてきたが不安の方が大きい。風情を楽しみに来る人も多いので景観とのバランスに悩んだ」とし、「手探りで少しずつ対応を図っていきたい」と話した。

伊勢神宮でも同日、内宮・外宮両宮の神楽殿と別宮授与所を規模を縮小しながら再開。周辺の市営駐車場(内宮B駐車場)も全面的に利用再開となった。

おはらい町通りで郷土玩具を販売する上地木工代表の上地実さん(67)は「思っていたよりも人の出が少ないので正直肩すかし」としながらも、「店を閉じて家にこもっているだけより店を開けているだけで気分は晴れる。ぼちぼちと様子を見ていきたい」と話した。

内宮周辺で人力車を運営する光勢屋代表の前田光明さん(25)は人通りの少ないコース開発など対応を図ってきたとし、「再開は素直にうれしいがしっかりと対策を図って全力でお客さんを迎えたい」と話した。

おはらい町通りを毎日散歩しているという伊勢市宇治浦田の無職大西千代さん(85)は「やっぱり赤福はずっと開いていないといけない。早く賑わいが戻って欲しい」と話していた。