三重県補正予算案 医療強化など81億円 学生食事券も

三重県は29日、新型コロナウイルス感染症の対策費として、約81億3700万円を追加する一般会計補正予算案を発表した。医療体制の強化や経済の回復に充てる。6月3日の県議会本会議に提出する。

医療用資機材や検査試薬の購入など、医療体制を整備するための費用に44億3400万円を計上。PCR検査を実施する「地域外来・検査センター」を県内の10カ所程度に設置する費用も含まれる。

介護施設での感染を防ぐための費用として、4億4800万円を計上。簡易型の陰圧装置や介護ロボットなどを導入する施設に費用の一部を補助するほか、マスクや消毒液などを購入して施設に配布する。

中小事業者に対する支援では、県が利子を負担する「セーフティネット資金」の融資枠を約1・6倍の390億円に拡大する費用に5千万円を充てる。補助制度を継続する費用として6億円を計上した。

「学びの継続」を支援するため、大学や高専など、県内の高等教育機関に通う学生に1人当たり1万円程度の食事券を配布する。各種奨学金を受け取る約8千人への配布を想定し、8800万円を計上した。

このほか、感染拡大によって需要が落ち込んだ県産食材を小中学校や特別支援学校の給食に無償で提供する費用として、8億8700万円を計上。県産牛や地鶏などの提供を予定しているという。

補正予算案のうち、9割に当たる73億700万円は、新型コロナに関連する地方創生臨時交付金などの国庫支出金を財源とする方針。残りは、県民からの寄付や借金に当たる県債などで賄う。

県が計上した新型コロナ対策費の累計は、今回を含めて206億6500万円となった。県は今回の補正予算案とは別に、新型コロナの対策費を盛り込んだ補正予算案を6月中に追加提出する方針。