日本特殊陶業 陸上養殖の研究開発検討 尾鷲の用地で 三重

【日本特殊陶業が陸上養殖の研究開発に使用する予定の用地=尾鷲市古江町で】

【尾鷲】三重県尾鷲市が管理している同市古江町の「古江漁港養殖用作業施設用地」で、名古屋市の総合セラミックスメーカー「日本特殊陶業」が、陸上養殖の研究開発を検討していることが28日までに分かった。

同社は自動車部品の点火プラグを主に製造している。排気ガスの濃度を測る自動車部品を製造する技術を応用して、岐阜県でエビの陸上養殖研究にも取り組んでいる。

尾鷲市水産農林課によると、用地は国の補助金を活用して造成されたため、これまで民間事業者が借りられなかった。国の規制緩和を受けて昨年、民間事業者が借りられるようになった。面積は約1300平方メートル。賃料は年間15万6千円。

同用地では過去に隣接する海洋深層水取水施設「アクアステーション」から海洋深層水を取水し、市などがスジアオノリや海藻などの陸上養殖に試験的に取り組んだが、事業化には至らなかった。

市は昨年9月から12月まで、海洋深層水を利用した陸上養殖事業に取り組む企業を公募。応募は同社の1件だった。庁内の審査を経て3月、市、県、同社で企業立地の協定書を締結した。同社は4月1日から10年間の契約で用地を借りている。