高卒採用枠の維持を 県教委と三重労働局、経済団体に要望

【坂下会長(右)に要請書を手渡す西田局長(左)と木平教育長=津市栄町1丁目で】

新型コロナウイルスの影響で求人数が減少しているため、三重県教委の木平芳定教育長と西田和史三重労働局長は28日、津市栄町一丁目の県商工会連合会事務局を訪れ、高校卒業予定者の採用枠の維持などを求める要請書を坂下啓登会長に提出した。

要請書では、採用枠の維持▽例年と同じ時期の求人票の提出▽試験の延期や中止で資格を取得できなかった生徒への配慮―の3項目を要望。木平教育長と西田局長、県雇用経済部長を兼ねる廣田恵子副知事、岡村順子環境生活部長の4人の連名で提出した。

木平教育長は「高校や特別学校の生徒は前向きに将来を考えている。進路を考える時間を確保するため、例年と同じ時期に求人票を提出してほしい」と要望。西田局長は「地域産業の担い手を育てていくという観点から、ぜひご協力をお願いしたい」と述べた。

坂下会長は「ある程度の企業は採用を前向きに考えているだろうが、新型コロナウイルスで先が見えないためすぐに足並みがそろうか分からない」と説明。要請を受けて「高校生は地元にとって宝。継続して採用してほしいと会員にお願いする」と述べた。

県商工会連合会は県内約1万1000社が会員で、うち9割が小規模事業者。県教委と三重労働局は27日には、県経営者協会に要請書を提出した。県中小企業団体中央会や県商工会議所連合会、県内12の商工会議所にも要請書を提出する予定。

三重労働局によると、3月の有効求人数は前月と比べて6・5%(2183人)減った。ほとんどの産業で新規求人が前年同月から減少。感染拡大に伴う休業要請や外出自粛の影響を受けている宿泊業・飲食サービス業は41・0%減少した。