移住相談、オンラインで 尾鷲市が新サービス 三重

【タブレットを使ってオンライン内覧の練習をする山口さん(左)ら=尾鷲市朝日町で】

【尾鷲】新型コロナウイルス感染拡大を受け、三重県境をまたぐ移動の自粛要請が続く中、尾鷲市は、移住希望者を対象にした「オンライン移住相談」と、市内の空き家バンク登録物件が内覧できるサービスを始めた。専用のアプリを使って、自宅にいながらスマートフォンやパソコンなどで物件や市内の風景を見ることができる。

市は、移住・定住促進に取り組む同市地域おこし協力隊員に業務を委託。担当の山口玲子さん(58)らが約1カ月かけて登録物件の電波状況を調べるなどして準備を進めてきた。

移住希望者と山口さんらは専用アプリ「スカイプ」や「ライン」「ズーム」などを使い、パソコンなどの画面越しに顔を見ながら会話する。内覧では、移住希望者が要望する物件に山口さんらが訪れ、タブレットなどを使って室内や物件の周辺をライブ中継する。

山口さんによると、これまでは移住希望者に同市を訪れてもらうほか、電話やメールで移住相談に乗ってきたという。「子どもを自然の中で伸び伸びと育てたい」、「地方で仕事がしたい」などと、関東在住者からの相談も多いといい、遠方に住む人にとって交通費や宿泊費が発生しないなどの利点がある。

サービスを利用するには予約が必要。メール(owasegurashi@gmail.com)で受け付ける。月・火曜を除く午前9時―午後5時。内覧は一度の予約で1物件とする。利用時間は約一時間程度。移住相談をした上で、同市に訪れてもらい物件の交渉に進む。

埼玉県出身で、昨年11月に東京から同市へ移住した山口さんは「尾鷲のおいしい食べ物や美しい自然などを伝えていきたい」と話している。