木版画家が描画個展 国内外で活躍の名嶋さん 津で31日まで 三重

【描画作品を紹介する名嶋さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市を拠点に国内外で活動する版画家の名嶋憲児さん(51)=同市久居野口町=の個展が27日、同市中央の三重画廊で始まった。これまでに制作した描画ばかり24点を展示・販売している。31日まで。

名嶋さんは旧久居市出身。大学卒業後偶然見た木版画に引かれて制作を始め、平成6年から国内外で作品を発表する。昨年はインドの美術学校や大学など3カ所に2カ月間滞在して指導や制作をした。同画廊の個展は2年ぶり3回目で初めて描画のみでまとめた。

赤やオレンジが複雑に交差する「異国の敷物」、縦長の板に油紙をコラージュした「民族の旗」などのほか、手織物の糸と松阪木綿を組み合わせたり柿渋や墨を使ったりと、さまざまな素材を自由な発想で作品にしている。

名嶋さんは版画と描画を並行して制作することはないといい「版画は計画性が要るが描画はもう少しニュートラル」と分析。「不思議な気持ちとか心地いいとか、心に残る形があればうれしい」と話した。