伊勢 明野高生、酒造り開始 コロナ影響、田植は映像で 三重

【生徒にライブ配信しながら行われた酒米「弓形穂」の田植え=伊勢市小俣町の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校の生徒らが、老舗の酒蔵や地元の酒販店などと協力し、三重大学で開発された酒米「弓形穂(ゆみなりほ)」を使って日本酒を造る取り組みが始まっている。同校で22日、酒米の田植えがあり、新型コロナウイルスの影響で参加できない生徒らに代わり、酒蔵の職人や教員らが苗を植えた。生徒はオンラインで参加し、ライブ配信された作業の様子を見守った。

生産科学科作物専攻の3年生7人と、弓形穂を使った酒を製造している多気町の酒蔵「河武(かわぶ)醸造」、取り組みの発起人である市内の酒販店「みよしや」、三重大が連携し、地域振興などを目指して酒造りを進める。

この日の田植えは、酒販店や河武醸造の杜氏など8人が参加。酒造りのプロも田植え機を操作するのは初めてで、教員らに手ほどきを受けながら、水田33アールに苗を植え付けた。生徒らはオンラインで田植え機の操作や注意点を教わりながら見学した。平常授業が再開される来月から、生徒たちが除草や水の管理をして育てる。

河武醸造の河合英彦社長(53)は「コロナの影響で生徒は作業できていないが、これから一緒に酒を造るのが楽しみ。伝統文化である酒造りを高校生に知ってもらいたい」と語った。オンラインで参加した梅澤瞭太さん(17)は「実習ができるようになったら最大限に力を発揮したい。たくさんの人に飲んでいただけるお酒を造りたい」と話した。

9月ごろの稲刈り後、生徒も参加して酒を仕込む。銘柄やラベルデザインも生徒が考え、来年1月の販売を目指す。