養殖マダイの消費拡大支援 南伊勢町が漁協、地域商社と連携 三重

【南伊勢町の養殖マダイを購入する度会町の住民(左)=度会町役場で】

【度会郡】新型コロナウイルスの影響で養殖マダイの販売量が激減していることを受け、三重県の南伊勢町は三重外湾漁業協同組合や同町が地元の雇用と水産物PRを目的に設立した地域商社「みなみいせ商会」と連携し、養殖マダイの消費拡大を支援する販売活動に取り組んでいる。

同町では約60事業者がマダイを養殖。全国で新型コロナの感染が広がると、主な販路だった飲食店や宿泊施設などの営業自粛で需要が減り、販売に適した大きさを超えた2キロ前後のマダイ約8万匹が行き場をなくしていけすに残っているため、次の稚魚を入れられない状態になっている。

そこで、消費支援の一環として今月1日から4回の予定で販売活動を行い、同漁協と同商会が魚の手配や加工を担当。マダイは丸ごと一匹のものや調理しやすいように内臓とうろこを取り除いたもの、3枚に下ろしたものを2000―2500円の手頃な値段で提供し、これまで町職員を対象に206匹、町内の事業者などを対象に727匹を売り上げたという。

同町は町内だけでなく、隣接する度会町にも協力を呼び掛け、22日には度会町役場で養殖マダイ229匹を販売。事前に注文していた職員や商工会、森林組合の関係者らが次々と購入していた。今後も近隣市町に声掛けし、販売活動を継続していくという。

度会町大野木の荻田法生さん(70)は「南伊勢町の力になりたいと思い、購入した。家族みんなで食べたい」、南伊勢町観光商工課の向井將係長(41)は「町としても養殖マダイの販売促進に少しでも協力していきたい」と話していた。