熊野市長、魚市場と養殖場視察 コロナ影響受け、支援策検討 三重

【出荷できず、いけすの中で泳ぐマダイを視察する河上市長(手前)=熊野市二木島町で】

【熊野】三重県の河上敢二熊野市長は21日、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている漁業関係者の現状を聞くため、同市遊木町の魚市場と、同市二木島町のマダイ養殖場を視察した。

魚市場では、熊野漁協の濱田徳光組合長(70)らから、飲食店や宿泊施設からの注文が減っているため、伊勢エビやヒラメなど高級魚の浜値が、半分から3分の1まで下がっていることなどを聞き取った。

濱田組合長によると、利益が出ないため、甫母、遊木、二木島の3地区では、4月半ばから約2週間ほど伊勢エビ漁を休漁したという。「このままだと厳しい。魚を食べて応援してほしい」と訴えた。

市特産の新姫を使ったエサで養殖マダイ「熊野鯛」を育てている「水谷水産」(同市有馬町)が二木島町に設置している養殖場では、出荷できずにいるいけすの中で泳ぐマダイを視察。同社の水谷徹社長(56)から、出荷先の全国の市場や飲食店が休業しているため、4、5月の出荷量が前年比で8割減ったことなどの説明を受けた。

河上市長は視察後「魚の値段が下がり、出荷量も大幅に減るなど大変厳しい状況」と述べた。支援策として「流通しなくなった水産物や農産物などを、市内の小中学校の給食で出せないか検討する」と話した。