三重県教委 ネット書き込み監視 新型ウイルス感染者の差別防止へ

【記者会見に臨む木平教育長=三重県庁で】

三重県教委の木平芳定教育長は21日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染者や家族などに対する差別を防ぐため、インターネット上の書き込みを監視する「ネットパトロール」を15日から臨時で実施していると明らかにした。20日までに、感染者が出た学校名の流布など9件の書き込みがあり、学校や市町教委と情報を共有したという。来年3月22日まで、平日に4時間監視する。

県教委は個人情報の流出やいじめを防ぐため、平成21年度以降、ネットパトロールを実施。年3回に分けて平日の15日間、書き込みの監視を業者に委託している。感染者への中傷などが懸念されることから、臨時でパトロールの期間を追加した。

対象は、公立小中学校や県立学校の学校名が入った新型ウイルスに関する書き込み。検知された書き込みは、内容に応じてリスク評価する。学校関係者の生命を脅かす内容や児童生徒の名前を挙げた中傷は危険度が高いと判断し、業者から県教委に連絡が入る。

県教委によると、15―20日、小学校で7件、高校で2件の計9件の書き込みがあった。感染者が出た学校名を流布する書き込みや、投稿者の特定が可能な個人情報を公開した状態での書き込みなどで、いずれも危険度は低いと判断した。

木平教育長は「新型コロナウイルスに関しての誹謗(ひぼう)中傷や人権侵害があってはならない。内容に応じて早い段階で対応する」と説明。監視対象は公開された書き込みに限られることから「閉ざされたところではまだあるかもしれない」と懸念を示した。