鳥羽からオンライン授業 女子美大准教授 滞在中のリンダ・デニスさん 三重

【学生がアップロードした作品を見ながらオンライン授業を行うデニスさん=鳥羽市鳥羽のアートばで】

【鳥羽】新型コロナウイルス感染拡大の影響で、三重県鳥羽市鳥羽にある芸術家らの制作・展示拠点「アートば」に滞在している、女子美術大学(東京)の准教授、リンダ・デニスさん(57)=神奈川県相模原市=が、洋画や日本画などを学ぶ3、4年生14人を対象にオンライン授業を行っている。7月中旬まで計10回を実施予定で、新型コロナが収束し、大学に戻るまで鳥羽からの遠隔授業は続くという。

オーストラリア出身のデニスさんは、自分が教える同大の学生らを連れて鳥羽市の中心市街地「なかまち」や安楽島町に滞在し、地域の歴史や文化、住民との交流を題材に作品制作に取り組む「鳥羽ストーリーズ・アートプロジェクト」を実施。自らも作家として漁網を使った制作活動を行うほか、アートば運営グループの代表も務める。

3月中旬にギャラリーの展示準備などで鳥羽を訪れたが、感染拡大により東京に戻らずアートばで暮らすことを選択。大学は現在も入構禁止が続いており、前期の授業を遠隔で行うことになった。

グーグルのビデオ会議アプリ「Meet」と学習管理ツール「クラスルーム」を活用し、12日から「アートプラクティス1」(演習)の授業を実施。学生らは自宅などでパソコンやスマートフォンを使って受講したが、ログインできないトラブルもあったという。

2回目の19日には13人が授業を受け、デニスさんがパソコン画面上に資料を示して説明。学生がアップロードした作品について、画面上で会話するチャット機能を使って意見交換も行った。今後は好きなテーマで作品制作に取り組む。

学生らは「人と会って話したい」「発言のタイムラグがしんどい」などと感想を述べた。デニスさんは「学生はオンライン授業を通じて作品のプレゼンがうまくなると思う。今までやっていない形で新しいメリットにつながるのでは」と話していた。